屋根葺き工事の際には通気断熱工法がお勧めです。
屋根の上に断熱材を敷くことで日中の太陽熱が室内へ伝わるのを抑え、通気層で湿気を逃がします。
これにより、室内外の温度差による結露の発生を抑え、屋根下地を腐食から守ります。
夏場の2階に上がった時のもわっと感も軽減し、冬は暖かく、冷暖房費も抑えられます。
屋根は結露がとても起きやすいところです。
左の写真は築30年の家の屋根材を留めていた釘です。
屋根の下地(コンパネ)を貫いていた部分だけが錆びています。
これは長い間、結露が発生していた証拠です。
通気断熱の工程
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既存の屋根の上にルーフィングを敷いてその上に 桟をながします。 軒先には鳥や虫を防ぐ通気用の部材を付けます。 |
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桟の間に断熱材(スタイロフォーム)をはめます。 |
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この上にコンパネを張ります。コンパネを貼ると 15mmの空間が出来、緑の部分から吸気して熱気が 上に上がります。熱は上に上がるので下から上に空気が 流れる仕組みです。 |
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コンパネを貼りました。緑の部分が通気部材。 |
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喚起棟です。軒先の緑の部材から吸気した空気が 熱気とともにこの喚起棟から出てきます。 喚起棟を付けるだけでも屋根裏の熱気が抜けるので 結露の対策になります。 |
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この後、雨樋が付くと緑の部材はほとんど 見えなくなります。 |